衆議院議員選挙は自民党の大勝に終わったことが印象的ですが、新党であるチームみらいが11議席を獲得したことも注目するべき点でしょう。
チームみらいは2025年8月に設立されたばかりの政党ですが、初挑戦で11議席を確保できたのです。
チームみらいというのはどのような政党なのか、解説します。

チームみらいとは?

2026年2月に実施された衆議院議員選挙では、自民党が3分の2以上の議席を獲得するという大勝を収め、高市政権に対する期待の高さが明らかになったのです。

自民党が多くの議席を確保したということは野党の議席が軒並み少なくなったということでもあり、特に中道改革連合の議席数は選挙前の3分の1になりました。

しかし一方で、衆議院議員選挙に初挑戦した新党ながら11議席を獲得して注目を集めたのがチームみらいです。

チームみらいは、2024年の東京都知事選挙でAIエンジニアの安野貴博氏のもとに集まった「チーム安野」を前身としています。

安野氏を党首として2025年5月8日に設立され、2025年の参議院議員選挙で政党要件を満たし、7月20日付で国政政党となったのです。

参議院議員選挙では選挙区と比例代表区で合計15人が立候補しており、比例代表区で安野氏が1議席を獲得しました。

12月には、2025年度補正予算案の採決に先立って自民党と国会のデジタルトランスフォーメーション推進を巡り、政策合意を結んだのです。

2026年の衆議院解散に伴う衆議院議員選挙においては、5議席獲得を目標として選挙に臨みました。

選挙では計8ブロックに小選挙区との重複立候補者6名を含む15名を擁立し、小選挙区での議席獲得はできなかったものの比例区では計11議席を獲得したのです。

特徴的なのが立候補者の年齢で、国会議員の平均年齢が54.7歳であるのに対して党首の安野氏は35歳と若く、立候補者の平均年齢は39.5歳しかありません。

衆議院議員選挙でのうたい文句は「日本で一番若い国政政党です」で、設立時期と平均年齢のどちらもあてはまるでしょう。

候補者には東京大学卒や京都大学卒など有名大学を卒業した高学歴の人が多く、アメリカの大手金融会社である「ゴールドマン・サックス」で働いていたという人もいます。

安野氏もAIエンジニアや起業家、SF作家などとして活躍しており、候補者にもAIエンジニアや企業コンサルタント、IT企業経営者など関わりのある分野の人が多いのです。

候補者のほとんどは政治経験がないのですが、中には日本維新の会の元国会議員や自民党の元市議などもいます。

チームみらいの特徴

チームみらいは、「テクノロジーで誰も取り残さない日本へ」をスローガンとして掲げており、テクノロジーと民主主義の融合を目指しています。

安野氏の任期の開始日から100日後までの間に3つの計画を遂行する「100日プラン」を掲げましたが、94日が経過した時点で達成したことを発表しているのです。

1つ目の「本格始動に向けた組織づくり」としては、8人のコアメンバーと数十人のサポートメンバーによる永田町エンジニアチームの発足と活動開始が主となっています。

2つ目の「ユーティリティ政党として、他党や自治体と連携を推進」については、超党派の「AIと民主主義に関する超党派勉強会」を発足したのです。

AI・デジタルの民主主義をどのように推進していくかを話し合うためのもので、安野氏と自民党の平将明氏が共同代表となり与野党6党から参加者が集まっています。

3つ目の「スモールチームでも出来る”社会実装”を爆速で遂行」に関しては、政治とカネの問題を解決するための「みらいまる見え政治資金」というツールを開発したのです。

みらいまる見え政治資金は政治資金の出入りを可視化するツールで、銀行口座やクレジットカードなどのデータと会計ソフトを自動連携させてホームページ上で公開しています。

また、国会審議をオープン化するツールとして「みらい議会」も開発しており、国会で審議される法案の一覧を表示してポイントや背景情報などを掲載しているのです。

法案ごとに審議状況や改正案のポイント、背景、賛成と反対それぞれの意見などをまとめて掲載しており、難しい法案表現はAIが翻訳してわかりやすくすることができます。

また、一般向けのAI勉強会も定期的に開催していて、専門的な内容ではなくAIやテクノロジーに触れるきっかけを作ることが目的です。

一方では、首長や地方議会議員、自治体職員向けに政治や行政に関連したAIの勉強会も開催しています。

チームみらいでは当初党員制度がなくボランティアのサポーターのみでしたが、100日プランの折り返しとなる50日目に党員制度を創設したのです。

党員には「スターター」「レギュラー」「プレミアム」の逃避が異なる3つの月額プランがあり、スターターは党大会へのオフライン参加ができないなどの違いがあります。

スタータープランは月額1,500円、レギュラープランは月額5,000円のプランですが、プレミアムは月額10,000円からという違いがあるのです。

プレミアムの場合、最低金額を10,000円、上限を1,500,000円として自分の好きな金額を指定することができます。

チームみらいでは企業・団体献金を受けず政治資金パーティーは実施しない方針があるため、組織拡大の安定した収入を得るために党員制度があるのです。

2026年2月12日の時点でサポーター数は30,000人を超えており、党員数も2,500人以上となっています。

また、YouTubeのライブ配信でAIによる24時間視聴者の質問に答えるという企画も行い、AIが回答できなかった部分は安野氏が手動で答えたのです。

政治は一方的に考えを伝えるのではなく、有権者の考えも教えてもらう双方向の流れを作るのが本来のあるべき姿、という考えも話しています。

まとめ

2025年5月に設立されたチームみらいは、参議院議員の安野貴博氏を党首としてAI・デジタルを活用した政治を推進している新しい政党です。
衆議院議員では自民党が多くの議席数を確保する中で新たに11議席を獲得していることでも、注目されていることがわかります。
政治資金の出入りを明確にするツールや法案をわかりやすく伝えるツールなどを開発しており、他党とは異なる政策などを武器にしているのです。