コロナ禍の保育所、幼稚園や児童発達支援等の福祉施設における基本的な対策としては、消毒液を使用した感染拡大防止が挙げられます。

しかしながら、何気なく選んでいる消毒液「どのような消毒液を選べば良いのか?」と悩んでいる方も実は多くおられるようです。

こちらでは、消毒液選びのポイントについて簡単ではありますが、取り上げさせて頂きました。

いろいろなご意見があるなか、消毒液の選び方の一つの参考にして頂ければと思います。

用途に合った消毒液の選び方

一口に消毒液といっても、その種類はさまざまです。
また、どんな用途で使用するかによって、選ぶべき消毒液の種類は変わってきます。
例えば、福祉施設により、食事の提供からお子様とお菓子を作っていたりする際は、キッチンであったり、まな板などを利用します。

まな板やクロス等の殺菌には

まな板やクロス等の殺菌には、“次亜塩素酸ナトリウム”が適して言われています。

これは、塩素系殺菌剤の1つで、加熱せずに提供する野菜の殺菌にも用いることが可能です。

・作業する食材が変わるたびに洗浄しましょう。

・次亜塩素酸ナトリウムを使った殺菌・漂白は毎日行いましょう。

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食器の殺菌・漂白には

食器の殺菌・漂白には、“酸素系漂白剤”を選びましょう。

酸素系漂白剤は、除菌・殺菌力のある漂白剤で、お湯と併せて使用すると、殺菌力が大きくアップすると言われています。

利用者様や従業員の手指消毒には

そして、利用者様や従業員の手指消毒、調理器具の消毒には、エタノールや有機酸などの食品添加物が主成分の“アルコール消毒液”を使用しましょう。

コロナ感染拡大により、アルコール消毒液が不足したことを受けて、近年はさまざまな酒造会社が飲食店やオフィスなどに向けて、アルコール消毒液を販売しています。

消毒液を選ぶときにチェックしたい特徴

事業所等で使用する消毒液を選ぶ際には、なるべく以下の特徴を持っているものを選びましょう。

・殺菌力が高い
・殺菌効果が持続しやすい
・抗菌スペクトルの範囲が広い
・人体への悪影響が少ない

ここで、“抗菌スペクトル”とは、その消毒液が効力を発揮する病原微生物の範囲と、それらの作用強度を表すものをいいます。

消毒液を選ぶ際のポイントは、主に以下のような特徴があります。

・リーズナブルで導入しやすい
・ニオイが少なく、調理に影響を及ぼしにくい
・誰でも簡単に使用できる
・廃棄しやすい
・経年劣化が少ない など

ただ、上記すべての特徴を併せ持った消毒液は、残念ながら存在しません。
そのため、完璧な消毒液を探すのではなく、なるべく上記の条件をたくさんクリアしているものを探しましょう。

消毒液スタンドの選び方

飲食店は消毒液本体だけでなく、“消毒液スタンド”も吟味して選ばなければいけません。
スタンドを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

使用用途、設置箇所に適した大きさかどうか

消毒液スタンドは、商品によってかなりサイズにバラつきがあります。
小さめのものは高さ700mm程度で、大きいものでは1,300mm程度にもなります。
そのため、まずは使用用途や設置箇所を確認し、消毒液が使用しづらくならないサイズのスタンドを導入しましょう。

盗難対策はされているか

直接従業員の目が届きにくい場所に消毒液を設置する場合、盗難対策がされているスタンドを導入しましょう。

例えば、金具で消毒液が固定されるようなタイプのスタンドは、簡単に消毒液を取り外すことができないため、とてもおすすめです。

直接容器を触らなくても良いかどうか

極力コロナ感染リスクを下げたい福祉施設の事業所にとっては、消毒液の容器に直接触れなくても、手指消毒ができるようなスタンドを導入したいところです。

例えば、人の接近を感知する自動センサーが付いているものや、足で踏んで消毒液が出る仕組みになっているスタンドなどは、感染リスクが非常に低いのでおすすめです。

最後に

ここまで、ご家庭含め消毒液選びにおけるポイントを解説してきました。
ほぼすべての事業所であったり教室には、すでにあらゆる消毒液を導入しているかと思いますが、それらは本当に適切なものかどうかも大切な用途になります

こちらでは、消毒液にはさまざまな種類があり、種類による向き不向きも当然あり、簡単に取り上げさせて頂きました。

より専門的なことについては、専門家と相談して頂き、消毒液の選び方の一つの参考にして頂ければと思います。