子供が発達障害とギフテッドを併せ持つ「2E」(twice-exceptional)と診断された場合、育児方針の見直しが必要になるでしょう。
2Eの子供ならではの良さを、なんとか導き出していきたいですよね。
今回は、6つあるギフテッドの得意分野の中から、「リーダーシップ」について解説していきたいと思います。
リーダーシップを発揮するギフテッドの特徴
リーダーシップを発揮するギフテッドの子供にはどのような特徴があるのでしょうか。
以下、主な項目をまとめました。
- 決断力がある
- 自分に自信がある
- 仲間に好かれやすく、組織やチームが好き
- 流暢で明確な自己表現能力を持っている
- 責任を理解し、自分にも他人にも厳しい
- 整理整頓能力がある
- 物事に対する結果やその意味合いを予知する
ギフテッドの中でもリーダーシップを発揮する子供には、このような特徴があります。
心当たりはあるでしょうか。
育て方によっては、非常に頼もしく成長する可能性を秘めていますから、良い部分をのばしていきましょう。
リーダーシップを発揮している発達障害の有名人
ここで、リーダーシップを発揮しているギフテッドの有名人をご紹介しましょう。
坂本龍馬(江戸時代末期の志士・土佐藩郷士)
幕末の立役者、坂本龍馬は、ADHDだったとして非常に有名です。
薩長同盟が成立したのはまさに、龍馬のお陰ですよね。
それ程の偉業を成し遂げた龍馬も、数々の破天荒エピソードがあります。
食事はいつもぼろぼろこぼしながら食べ、袴を自分一人で履けず、10歳を過ぎてもお漏らしをしていました。
また、学校の勉強もまったくできず、変り者だったようです。
当時こそADHDという概念がありませんでしたが、今のADHDの方と同じように頭の回転が早かったのは事実です。
この才能をいち早く見極めていたのが、姉の乙女でした。
いじめられっ子だった龍馬を助け、暖かく見守ったことで、自己肯定感が育まれたのだと思います。
スティーヴン・スピルバーグ(映画監督・映画プロデューサー)
スティーヴン・スピルバーグは、「E.T.」「ジョーズ」「ジュラシック・パーク」などの超大作を生み出した偉大なる映画監督です。
2010年にディスクレシア(読字障害)と診断されました。
彼自身、幼い時から長年に渡り、知的障害ではないのに文字を読むのが非常に困難であった謎がようやく解決し、納得できたそうです。
映画監督の道を志したきっかけは、13歳の頃、家族旅行の際に父親から8ミリカメラを渡され撮影係を頼まれた事だそうです。
そう考えると、何が好奇心につながるのか分かりませんよね。
幼少期は何でも挑戦してみた方が良いでしょう。
まとめ
今回は、6つあるギフテッドの得意分野の中から「リーダーシップ」について解説しました。
今回ご紹介した坂本龍馬の他にも、織田信長など、日本史上名高い人物がアスペルガー症候群やADHDであったのではないかと言われています。
リーダーシップのギフテッドを持つ子供の場合、お互い信頼し合える関係性を築き上げていく事が大切なのではないでしょうか。
カリスマ性を育むというよりは、フォロワーシップの重要性を感じます。