我が子にADHDの疑いがあると感じている人はいませんか?
集中力がない・じっとしていられないなど、年齢の割に落ち着きがないと感じたら、ADHDの可能性があります。
子どもの注意力が散漫していると、親御さんも育てにくさを感じてしまいますよね。
今回は、発達障害の中でも、ADHDについて詳しく解説していきたいと思います。





ADHDの3つの特性と症状

ADHDの特性は、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあります。

不注意とは、忘れっぽく、注意力が散漫な様子、多動性とは、じっとしていられなかったりおしゃべりが止まらなかったりする様子、衝動性とは、その場の思いつきで衝動的な行動に出てしまう様子を現しています。

ADHDは人によって症状の出方が異なるため、ここからさらに、「不注意優勢型」「多動性・衝動性優勢型」「混合型」の3タイプに分けられます。
これらは、アメリカの精神医学会「DSM-4‐TR」によって規定されたものです。
早速、見ていきましょう。

不注意優勢型は、不注意の症状が強くでるタイプです。
気が散りやすい、忘れ物や紛失が多い、好きな事には集中しても切り替えが下手…などの傾向にあります。
こちらはとりわけ、女の子に多いとされています。

多動性・衝動性優勢型は、多動と衝動の症状が強くでるタイプです。
授業中に歩き回る、ちょっとした事でも大声を上げる、乱暴になってしまう…などの傾向にあります。
こちらは、全体的には少ないのですが、男の子に多いとされています。

混合型は、多動と衝動、そして不注意の症状が混じり合って強くでるタイプです。
上記でご説明したどちらの症状も併せ持っており、特に、ルールや順番を守れない傾向にあります。

実は幼い子供に多い?

しかし、これらの特性は、幼い子どもにはよく見られるものです。
したがって、多少我が子に落ち着きがなくても、一概にADHDと結びつけることはできません。
元来、子どもは聞き分けのないものです。
一般的に見ても、場の空気を読み、聞き分けが良く、理路整然としている子どもの方が少ないのではないでしょうか。
しかしそのほとんどが、成長とともに落ち着いてくるものです。

とはいえ、成長過程においてあまり変化を感じられない場合は、少し不安になってしまいますよね。
その場合、経過観察が必要となります。
判断基準として、

  • 園や学校での集団生活において、トラブルが多い
  • 言葉の遅れがみられる
  • しつけに極めて困難を感じる

という場合は自己判断せず、一度、児童センターや児童施設、小児科など、身近な相談機関に相談してみる事をおすすめします。

まとめ

今回は、発達障害の中でも、ADHDについて詳しく解説しました。
ADHDには3つの特性があり、さらに症状の出方として3タイプに分けられます。
ちなみにADHDは、文部科学省の定義によると7歳前に症状が現れるとされています。

気になる方は専門機関へ行き、相談してみると良いでしょう。