児童福祉施設、とりわけ放課後等デイサービスや児童発達支援の経営者の悩みはなにも、指導員や保育士等の人員の補欠などの経営に関することだけではありません。
今後重大なのは、自分の次に誰が後継者になってくれる方についても考える機会があるかと思います。
現在の管理者にバトンタッチであったり、ご子息にスムーズに決まる会社もありますが、ほとんどの事業所ではそうではないのではないでしょうか⁉
こちらのコラムでは、児童福祉施設の経営者を取り巻く問題について、焦点を当て概要程度になりますが取り上げました。

中小企業全体は減少しています。またその原因について

考えてみれば、中小企業が倒産してしまう原因にはいろいろ浮かぶことが想像できるかと思います。

  • 業績の悪化
  • 災害等の天変地異
  • 取引先の倒産による連鎖倒産
  • 後継者不在による廃業

特に、放課後等デイサービスを運営されている、経営者が高齢になってしまい、その後継者が中々見つからずで、事業所の閉鎖であったり倒産されているところもあります。
私たちのイメージでは、家族経営の場合だと家族の誰かが、そうでない場合は該当者を育成して来るべき時に備えているという感じで、なるべく早い段階で、経営者が任せても良いと思った人を探して育成するということ一般的でした。
現に、それができれば一番いいもので、わかっていても日々の事業所の運営に奔走されなかなか手が回らないものです。。。

そして、近年は後継者と呼べる人材を探すことが、困難な状況に直面しているところが多くあります。その背景には、例えば、継がせる子どもがいない、人材がいないという事情が挙げられるます。また、若い世代の中には、そもそもその仕事をしたくないと思っている人がいるかもしれませんよね。
ここで少し疑問を感じる方もいるかと思います。

そんなに跡を継ぎたいと思う人がいないのかと!

もちろん、全く存在しないわけではありませんが、実際に、放課後等デイサービス等の事業所の運営は、利用者様との対応、児童指導員等のスタッフの管理および今後の事業展開の策定などなど、会社を回していくには、数ヶ月や半年での引継ぎでは難しいことは、言うまでのないことと思います。
ここで、これらの引継ぎは、本当に時間がかかると言われいます。安心できるカタチでの、後継者への引継ぎは、だいたい3年程度はかかると言われています。このことを踏まえて、後継者について真剣に考えた場合、引継ぎの工程の時間配分も考えて人材を探していくなど、ある意味、会社の継続は時間との勝負にもなります。

時代が踏まえ考えなければならないこと

次の経営者を探すには、それなりの時間がかかります。
いつまでも「良い人がいない」と、口にしているだけでは、どんどん経営者自身も年齢を重ねてしまいますし、時間が過ぎていくだけになります。
また、高齢になればなるほど、仕事を教える時間も限られてきてしまいます。

特に、放課後等デイサービスや児童発達支援の運営では、後継者の候補の方には、ただ療育のことだけでなく、事業所としての特色の理解すること。それを踏襲し事業所のさらなる発展を期待したいものです。
そのため、経営者自身も後継者を育てる時間を認識して、早い段階から行動するという必要があります。そして、実際に早い行動をした人たちは、継続に成功しています。
また、場合によってはM&Aを行う方法もありますので、継続のための選択肢は1つではありません。

これからの時代は、少子化の影響で若い世代が少なくなりますし、経営者自身もどんどん高齢になっていきます。つまり、後継者候補も他の会社との取り合いになり、どんどん少なくなってしまうことが考えられます。高齢になると、会社の経営だけでなく、ご自身の健康上の不安と隣り合わせになってしまいますから、今後のことを考えると不安になりやすいものです。

自分の代で辞めようと思ってしまう前に、今できることはやっておきたいものです。

日本の現在の産業は、大企業の成果だけで成り立っているわけではありません。

産業は、中小企業の技術や努力によって支えられている歴史がありますから、決して馬鹿にはできないのです。
現在の経営で大変だと思っている人も多いと思いますが、今一度将来のことを考えてみたいものです。

参考URLアクサ生命
(https://www.axa.co.jp/100-year-life/business/20181212/)

最後に

今回のコラムでは、中小企業(放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所)を取り巻く、後継者の問題について考えてみました。
中小企業にとって後継者はとても重要な存在ですが、その人材探しに苦労しているところが多いというのが現状です。
特に、これから少子化が進むと、他の企業との人材の取り合いが現に起きています。
後継者の育成には本当に時間がかかるもので、何事もそうですが、準備できるときにしておくのが大切なことになります。

本当に、概要程度の内容ですが、こちらの記事が、現在、事業所を運営されている方の今後の一助になれるものであれば幸いです。