我が子に発達障害の診断が出ると、やはり、不安になりますよね。
とはいえ、心配事ばかりではありません。
実は、発達障害の子供の中には「ギフテッド」と呼ばれる、天賦の才を授かりし子供がいるのです。
そこで今回は、ギフテッドの概要と特徴について解説していきたいと思います。
ギフテッドの定義
ギフテッドとは、日本ではあまり知られていない言葉かもしれませんが、いわゆる「天才児」の事です。
ギフト、つまり“贈り物”が、その名の語源となっています。
“神様から与えられし生まれ持った才能”という意味で、現在、欧米を中心に広く使われています。
全米連邦政府が掲げるギフテッドの定義は、以下の通りです。
「知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、または特定の学問での偉業を成し遂げる能力のある個人を指す。 またその能力を開花させるために特別なサポートを必要とする個人を指す。」
『初等中等教育法/落ちこぼれ防止法より抜粋』
現在、ギフテッドの才能には6つの分野があるとされています。
知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、特定の学問、運動能力の分野において、同学年の子供と比較し、どれか1つでも秀でた事があればギフテッドといえます。
ギフテッドの子供の特徴
次に、ギフテッドの子供にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
以下をご覧ください。
- 完璧主義
- 記憶力が非常に良い
- 推理力や洞察力に優れていて、のみこみが早い
- ボキャブラリーが豊富で、ユーモアのセンスに長ける
- 集中力が高い
- 論理的思考で、とりわけ、算数が得意
- 正義感が強い
- クリエイティブである
- 物事を深く掘り下げるのが好きで、同年代の子より大人との会話を楽しむ
ここまで見ると、素晴らしい才能ですよね。
一方で、以下のような側面も見られます。
- 権威に疑問を抱く傾向にある
- 傷つきやすい
- 感情が激しい
いかがですか?
お子様と似ている点も、多々あるのではないでしょうか。
事実、アメリカでは、アスペルガー症候群の67%がギフテッドという調査結果も出ている為、わりと高確率で才能に恵まれる事が分かりますよね。
かの有名なMicrosoftの創業者「ビル・ゲイツ」も、発達障害であるといわれています。
このように、発達障害の子供の中には、未知の可能性を秘めている子供がたくさんいます。
皆さんも、これまでと少し認識が変わったのではないでしょうか。
まとめ
今回は、ギフテッドの概要と特徴について解説しました。
我が子にASDやADHD、LDが発覚しても、一人ひとりの個性を尊重し、大切に育てていきたいですよね。
何か人より突出している事があれば、ギフテッドの可能性が大いにあるでしょう。
その場合は特に、できない事よりもできる事に目を向け、良い方向に才能を伸ばしていきたいものです。