発達障害とギフテッドを併せ持った子供の事を、通称「2E(twice-exceptional)」と言います。
2Eの子供は、発達障害と得意分野の両方とも、特別な支援や教育が必要とされますから、大変でもできる限り応援してあげたいですよね。
今回は、2Eの概要と子育てのヒントについて解説していきたいと思います。





2Eとは?

冒頭でもお話しした通り、2Eとは、発達障害(ASD、ADHD、LD)とギフテッド(突出した知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、特定の学問、運動能力)の両方を併せ持った子の事を指します。
発達障害があり、かつ、ギフテッド6分野の中から1つでも突出しているものがあれば、2Eとなります。

2Eの子供たちは発達上の凸凹が大きく見られます。
つまり、群を抜いて得意とする分野がある分、群を抜いて苦手とする分野もあるという事です。
2Eの場合、まわりの子供ができない事はスラスラとこなし、まわりの子供が当たり前にできる事が致命的にできません。
ですから、変わった子供として扱われ、生き辛さを感じているケースも多いのです。

2Eの子供の子育て

では、2Eの子供はどのように育てていくべきでしょうか。

まず、心当たりがあれば、すぐに検査やカウンセリングを受けに行きましょう。
そこで、IQ検査などを行い、きちんとした診断を受ける事で、今後の育児方針が明確になります。

次に、2Eと診断されたら、その診断書を持って子供の状況や今後の方向性について、学校に相談しに行きましょう。
学校は毎日過ごす場所ですから、学校側の理解を深める事も大切になります。

そして、最も大事なのは、各ご家庭での過ごし方です。
2Eの子供の育児で心掛けたい事は、得意分野に最大の注目を向けるという事です。
得意分野をどうやって伸ばしていくかに焦点が絞られるというのは、ある意味、他を切り捨てるという事にもなるでしょう。
これから家庭で過ごす多くの時間を、本人の好きな事に費やすわけですから、親御さんとしても「本当にこれで良いのか」と、心配が尽きないかもしれません。

ですが、好みの分野を追求していく事でさらに得意になり、知識がどんどん増えていきます。
その結果、天才と称されるところまで成長するのです。
ギフテッドの子供は総じて理解力に長けている為、その成長は驚くべきものでしょう。
子供の可能性を信じ、生きる道を一緒に作り上げていきたいものですね。

まとめ

今回は、2Eの概要と子育てのヒントについて解説しました。
何か秀でた分野を発見したら、しばらくの間、それに没頭させてみるのも一つの方法です。
「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、また新たな発見があるかもしれませんよ。
医師や専門家の方々と相談しながら、本人にとってベストな道を模索していきましょう。