アメリカの重度自閉症の少年イド・ケダーさんの自叙伝によると、自閉症の方によく見られる行動には、それなりの理由があると言います。
例えば、相手の目を見られない時は、どんな気持ちなのでしょうか。
今回は、15歳の少年イド・ケダーさんが綴った本の中から、相手の目を見られない理由をお伝えしていきたいと思います。






自閉症の人が相手の目を見られないワケ

自閉症の人の多くは、相手の目を見て話すのが苦手です。
「それは単に人見知りなのでは?」と、思うでしょう?
しかし実際には、全く別の理由があったのです。

早速、本の内容をご紹介しましょう。

「相手の目を見るのが苦手だ。
相手の目に反射する光を見ると、心が落ち着かなくなるからだ。」
『自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで』イド・ケダー著/ 入江真佐子訳/ 飛鳥新社

この記述からも分かるように、自閉症の人は相手の目を見ない方が落ち着いて話をする事ができるようです。
ちなみにイドさんの場合「きちんと目を見て会話しなさい」と言われるまで、自分が相手の目を見ていない事に気が付かないといいます。
驚きですよね!

子供に様々な経験をさせる

重度の自閉症の場合、話す事すらままならない子供もいます。
ですが現在は、文字盤やキーボードを使ってコミュケーションを取る事も可能です。
したがって、対面形式など既存のコミュニケーションにこだわらず、子供に様々な経験をさせる事が大切です。

話す事のできない多くの自閉症の子供にとって、ITの進化はコミュニケーションの大革命と言えるでしょう。
生きる世界を広げるのは、子育てに重要な事です。
子どもが自ら意思伝達を願い、前向きな気持ちでいるのなら、それを実現できるようサポートするのが、保護者の使命なのかもしれません。

また、学校に通うのが困難なのであれば、ホームスクールという手段もあります。
ホームスクールは、アメリカでは既に一般化され、認知度も上がっています。
こちらは保護者が勉強を教えるのではなく、オンライン教育という手段で勉強をしていきます。

それから、ボランティア活動など、野外活動をしていくのも良いでしょう。
勉強は座学にとどまるものではありませんから、実際に足を運んでみるのも良い経験になると思います。

まとめ

今回は、イド・ケダーさんの自叙伝から、自閉症の方が相手の目を見られない理由について解説しました。
相手の目の光が反射するのが、何とも言えない居心地の悪さをかもしだしていたとは、驚きでした。
重度の自閉症の子供にとっては、言葉にならない言葉が、たくさんあるのでしょうね。
人見知りのような苦手意識から相手の目を見られないと思っていた方は、目から鱗が落ちたのではないでしょうか。