エビやカニなどの甲殻類に新鮮な海鮮料理にめがないという方は少なくないのではいでしょうか?
食材としての存在感が強い甲殻類は、どんな料理にしても美味しく食べることができます。
また、九州では、味わい豊かな甲殻類が多数水揚げされています。
せっかく九州で海鮮料理を楽しむなら、できるだけ思い出に残る絶品料理を食べたいですよね。
うまか鯛
うまか鯛は、佐賀でも最大規模の養殖場を有する仮屋湾の豪快な絶品海鮮料理です。
漁協の女性部“フレッシュ会”が活きの良いマダイを選りすぐり、醤油ベースの秘伝の調味液に2日間漬け込んだ後、24時間冷風乾燥機で干されて作られます。
軽く炙るだけで、ピリッとした辛さの効いた旨みたっぷりの味わいが楽しめ、酒の肴やお茶漬けのお供としても活躍します。
また、お土産として売られているものは、1尾丸ごと、半身(骨付き・骨なし)など種類が豊富で選びやすく、おめでたい贈り物としても喜ばれているため、ぜひチェックしてみましょう。
うにからすみ
うにからすみは、熊本の絶品海鮮料理です。
熊本・天草は、1年中ウニが獲れる全国でも屈指の漁場であり、ここのウニとボラの卵が原料の高級珍味“生からすみ”を組み合わせたのが、このうにからすみです。
広がる海の香りと、鮮やかな山吹色の粒々はとても食欲をそそられます。
また、コクのある旨みがあり、後を引く美味しさは温かいご飯との相性抜群で、イカや白身魚の刺身の醤油代わりにも使えます。
手間をかけず、普段より少し贅沢な気分を味わいたいという方は、ぜひ食べてみてください。
ヤリイカの一夜干し
ヤリイカの一夜干しは、佐賀の絶品海鮮料理です。
朝7時半~11時まで、山海の幸を揃えた店舗が軒を連ねる“呼子朝市通り”には、海の町ならではの新鮮な魚介類がズラリと並んでいます。
また、そんな日本三大朝市として有名な呼子朝市の中でも、群を抜いて人気があるのが、ヤリイカの一夜干しです。
噛むほどに甘みがあり、呼子のイカの旨みをたっぷりと味わえる逸品で、これだけを買いに朝市に訪れるという方も少なくありません。
サッと火で炙って食べれば、いくらでもお酒が進みますね。
ちなみに、呼子朝市の人気商品には、アジやイワシの桜干し(砂糖醤油漬け)もあります。
竹崎ガニ
竹崎ガニは、佐賀のご当地ガニです。
有明海の良質なプランクトンで育ったワタリガニの一種で、オスの旬は7~11月、メスの旬は12~5月と、1年中楽しめるのが魅力です。
甲羅は横長の菱形で、大きいものは甲羅の幅が30cmにも達し、有明海の国道にはカニと温泉を看板にした旅館が並びます。
また、夏場は脱皮したての柔らかなオスを甲羅ごとから揚げに、冬場は卵と味噌が詰まった濃厚なメスを塩ゆでにして食べるのが美味しいですね。
ちなみに、冬場のメスは、味噌がついた甲羅に熱い日本酒を注いで、“甲羅酒”を楽しむこともできます。
お酒好きの方は必ず押さえておきましょう。
熊本の車海老
九州には車海老の産地が多く存在しますが、熊本もそのうちの1つです。
有明海や八代海に生息する活きの良い天然車海老は、漁獲量が非常に多いです。
また、養殖も長い歴史を持ち、日本有数の生産量を誇っています。
熊本の天然車海老は、大ぶりで甘味があり、プリプリとした食感が最大の特徴で、刺身や塩焼き、天ぷらやフライとどの料理にしてもその美味しさを堪能できます。
ちなみに、熊本では、県産水産物のイメージアップを図ることを目的として、平成元年(1989年)12月に車海老を“県の魚”に制定しています。
岬ガザミ
岬ガザミは、大分のブランドガニです。
豊後高田の香々地の沖合で獲れるワタリガニで、緑褐色をした体は20cm前後と大きく、その大きな体には甘味のある身がぎっしりと詰まっています。
年間を通じて獲れるものですが、春に食べるのであればその時期身が詰まっているオスの岬ガザミがおすすめですね。
また、地元では、秋のお祭りに大鍋で作ったカニ汁を振舞うこともあります。
その他、焼きガニや茹でガニ、ほぐした身をふんだんに使用したカニチャーハンとして食べるのも人気です。
くろめ
くろめは、大分の“海鮮珍味”です。
佐賀関の関崎・高島のあたりは、ちょうど瀬戸内海の水と太平洋の水が接し、潮流が速く水質が綺麗なため、海藻の一種であるくろめがよく育ちます。
獲ったらすぐに1本1本棒状に巻かれ、これを生のまま細かく刻むと、粘りと風味が出てより美味しくなります。
また、これをお椀に入れて熱い汁を注げば、磯の香りのする味噌汁やお吸い物になりますし、醤油やゴマなどで味付けをしてご飯で食べたり、もずく風に酢醤油で食べたりしても美味しいです。
まさに万能な珍味ですね。
百尋
百尋(ひゃくひろ)は、ナマコと同じく長崎の“海鮮珍味”です。
百尋とは、クジラの小腸を指しており、旨みが凝縮された最高級珍味として知られています。
他の部位と比べて風味が強く、しっかりとしたクジラ本来の味を楽しむことができ、地球上で一番大きくて長いクジラの腸ということから、正月の縁起食材としても重宝されています。
また、食感は貝のようにコリコリしていて、噛めば噛むほど味が出てきます。
食べ方としては、ボイルされたものをスライスし、酢味噌やポン酢で味わうのが一般的で、大きいものになると輪切りにしたときの直径が6~10cmにもなります。
ナマコ
ナマコは、長崎の“海鮮珍味”です。
長崎では、市内各地でナマコが水揚げされていますが、中でも全国的に知名度があるのが、ブランド化されている“大村湾ナマコ”です。
緩やかな潮流が特徴の大村湾で育ったナマコは、グッと反発するしっかりとした食感が小気味良く、噛むほどに潮の香りが広がります。
また、一般的な食べ方は、薄く切ってもみじおろしとポン酢で食べるというシンプルなものですが、中華料理にもたびたび用いられることがあり、”干しナマコ“は珍重な食材として高価で取引されています。