日本では、2022年6月から、海外の観光客を段階的に受け入れることが発表されています。
ただし、海外諸国から日本に入国する方は、海外渡航用陰性証明書を提出する必要があり、こちらのルールは日本から海外の国を訪れる際も適用されます。
今回は、海外渡航用陰性証明書の詳しいルールについて、国別に解説したいと思います。
日本の入国規制緩和について
日本以外のG7諸国では、さまざまな入国規制の緩和が採用され始めています。
例えば、イギリスは入国規制を完全撤廃していて、フランス、イタリア、カナダは、ワクチン接種証明書もしくは陰性証明書、治癒証明書のいずれか1つを提出することで、入国できるようになっています。
このような発表を受け、2022年5月5日、岸田総理大臣は訪問先のイギリスにおいて、「6月には日本の水際対策をG7諸国並みに緩和する」と発表しています。
具体的には、テスト的に外国人観光客の受け入れを開始することが明らかになっていて、このようなルールがいずれ海外諸国でも多数導入されることになれば、日本から海外に旅行をする際も非常に楽になります。
【国別】海外渡航用陰性証明書のルール
では、日本以外の海外諸国における、海外渡航用陰性証明書のルールはどうなっているのかについて見て行きましょう。
ここでは、先ほど触れたイギリス、フランス、イタリア、カナダの4ヶ国については割愛します。
韓国
いつの時代も、観光地として根強いファンの多い韓国では、アメリカ同様ワクチンパスポート保有者、未保有者両方の海外渡航用陰性証明書提出を求めるルールが採用されています。
検査病院やフォーマットに関しては自由ですが、検体採取日時については、出国前の48時間以内がリミットとなっています。
中国
魅力的な観光地の多い中国では、ワクチンパスポート保有者、未保有者両方の海外渡航用陰性証明書提出を義務付けています。
また、検査病院やフォーマットも指定されていて、検体採取方法は鼻咽頭ぬぐいのみです。
唾液での検体採取は認められていません。
タイ
日本人の方に非常に人気のある観光地であるタイも、ドイツ同様、ワクチンパスポート保有者の海外渡航用陰性証明書提出を求めないルールを採り入れています。
検査病院、フォーマットの指定もなく、海外渡航用陰性証明書の発行日時について、出国前の72時間以内という制限が設けられています。
シンガポール
日本から近く、キレイな街並みが楽しめるシンガポールは、ワクチンパスポートを保有している、していないに関わらず、海外渡航用陰性証明書を提出しなければいけないルールとなっています。
検体採取日時の有効期限は出国前の2日以内で、検査病院やフォーマットの指定はありません。
アメリカ
G7の1つに数えられるアメリカでは、ワクチンパスポートを保有している、していないに関わらず、海外渡航用陰性証明書を提出しなければいけないというルールになっています。
検査病院やフォーマットの指定はなく、検体採取日時が1日以内であることが条件です。
ドイツ
同じくG7の1つに含まれるドイツでは、ワクチンパスポート保有者の海外渡航用陰性証明書を必要としないルールを採用しています。
また、検査病院やフォーマットの指定もなく、検体採取日時に関しては、入国前の48時間以内とされています。
海外渡航用陰性証明書が必要ない国は?
2022年5月現在、イギリス以外の海外渡航用陰性証明書が必要ない国は、スイスとメキシコです。
ちなみに、カナダ、インドネシア、オランダは、海外渡航用陰性証明書を保有しているかどうかに関わらず、ワクチンパスポート未保有者の入国を一切認めていません。
まとめ
ここまで、海外渡航用陰性証明書のルールについて国別に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだコロナが沈静化したわけではありませんが、各国で入国規制の緩和が見られることからも、少しずつ以前のように海外旅行ができるようになっていくことでしょう。
また、日本の観光シーズンには、インパウンドによって賑わうシーンが久しぶりに見られるかもしれません。